アグレッシブなオタクの行動記録。

アイドリッシュセブンにハマったオタクが全国での展開を追いかけ続ける主に三次元側の記録です。

DHCの「ハツコイリズム」タイアップキャンペーンは「CROSSING US!」やブラホワ2019とも繋がってそう

「CROSSING US!」に関しては、既に別のエントリーで語ってるんですが……

n-makihara.hatenablog.com

これと見事にクロスしてそうなキャンペーンが、DHCさんとのコラボ第二弾にあたる「ハツコイリズム」タイアップキャンペーンです。

top.dhc.co.jpこのキャンペーンがどこまでも二次元と三次元を一体化させてくるとんでもないキャンペーンだったのだけど……

IDOLiSH7の新曲「ハツコイリズム」がDHCさんの薬用ディープクレンジングオイルを購入すると見られるオリジナル短編ムービーのイメージソングに起用され、展開されたキャンペーンで、「なにそれ……本物のアイドルみたいじゃん……」と二次元と三次元を曖昧にしたままときめいた(そして若干混乱した)ものでした(笑)

 

このとき、豪華版のセットも販売されていて(現在は既に予約終了)この豪華版が

・DHC薬用ディープクレンジングオイル(L) 2本
・オリジナル短編ムービーの視聴
・短編ムービー連動オリジナル小説『ハツコイリズム』
IDOLiSH7メンバーのオリジナルブロマイド 全7種のうちいずれか1枚

というセットになっていました(DHCキャンペーンページより引用)

このうちの「短編ムービー連動のオリジナル小説『ハツコイリズム』」に、色々なギミックが仕掛けられていました……

 短編小説の著者は「宇岡暢人」

この「宇岡暢人」というのは架空の人物で、この小説の著者であり私小説風に書かれた小説の主人公でもある人です。

ライティング専門のプロダクションに所属していて、広告のキャッチコピーなどを書くコピーライターを主にやりながら、ひょんなことから恋愛小説を書くことになるというのがあらすじです。

この小説の上手いところは作中にナギの大好きな魔法少女として有名な「ここな」が出て来たり、かと思えば「渋谷」などの具体的な地名が出てきたりして次元の壁を曖昧にしてくれているところなんだけども、さらに一歩踏み込んで二次元と三次元を曖昧にしていることにビビりました。

作中、宇岡の上司である平田が、こんな発言をしているんです。

 

「8月から12月まで、毎月掲出の広告用。メインコピーが1つと、2、3行のサブコピーを合計5本。出来る?」

(――小説「ハツコイリズム」p7より引用)

 

これ読んだ瞬間、マジ? とビビりました。

f:id:n_makihara:20191221100155j:plain

これが一番わかりやすいのだけど……

左下にある「メインコピー」。これは全グラフィック共通のもの。

そして、右下にある「2、3行のサブコピー」。これは各グラフィック別で、5ヶ月連続変化していくので合計5本。

 

つまり、小説の中に出てきた「広告」というのは、恐らく「CROSSING US!」だろうなということが示唆されているんです。

が、具体的な名称は出ていないからわからない。わからないけれど、恐らく間違いないだろうと思われる……

このギミックに、正直かなり度肝抜かれました……

だって、他企業とのコラボなんだよ……? この小説を元にムービーまで作ろうとするような。そんなコラボなんだよ……?

そこで、小説を読むと「あれ……私たち、もしかしてこれ、見た……?」ってなるように作られているっていうのがあまりにもすごい。

 

で、小説に出てくるのはこれだけじゃない。あともうひとつ……

小説の主人公である宇岡は、優しい心を持つ里中という女性に一目惚れし、偶然の再会を経てその女性とデートをするようになっています。

そのとき、ラビチャでメッセージを送っていました。

 

<こんばんは。今日はまた新しい仕事に取り掛かりました。テレビ番組の宣伝用のコピーを書く仕事です>

(――小説「ハツコイリズム」p27より引用)

 

更に、この後宇岡は里中にこの仕事で関わったポスターを見せようとその掲示場所に連れて行きます。

「12月」の「渋谷」の「駅構内」に。

12月の渋谷駅構内。テレビ番組の宣伝用のコピー。

f:id:n_makihara:20191218113210j:plain
f:id:n_makihara:20191218113222j:plain
f:id:n_makihara:20191218113234j:plain
f:id:n_makihara:20191218113248j:plain

明らかにこれじゃん。

 

作中ではこの「番組」が「年末恒例」であることも描かれているので、間違いなくブラホワです。現実世界の紅白をもじって作ったであろうブラックオアホワイトが、この小説の中に出てくる……

 

いくら同じ年に展開するキャンペーンだからって、全部盛りで入れ込んだりする……?

どんな企画力してたらこんなこと考えられるんだろう、と不思議で仕方ないし、あまりにも長期戦すぎて気が遠くなるし。

何よりも、公式が本気でやろうとしないと他の企業コラボとの統一感なんて出せないです。これは間違いなく。公式との意思疎通も出来ないことが多いから。

(と、これが断言出来るのは経験談だからです……(笑))

 

アイナナが、他の企業とのコラボのときにもかなり自社の考え方を企業さんに伝えているというのは細々したところから窺い知ることが出来るのだけども、ここまですると思わなかった。どんな企画力してたら(以下略)

 

この小説のすごさについて、どうしても記録に残しておきたかったのでこれだけ別エントリーで書きました。

DHCさんの「ハツコイリズム」タイアップ記念キャンペーンに関しては、この世界観をイメージした「ハツコイリズム展」というのもあったのだけど、それは写真がたっぷりあるのでまた別エントリーで書こうと思います。

これもすごい細々したところまでアイナナの世界観を汲んで作ってくださってたので、最高によかったです。DHCさんありがとう……

 

残念なのはもうこの小説を手に入れる手段がないということなんだけども……

二次元と三次元の壁を曖昧にして「CROSSING US!」してくるっていう徹底っぷりがありとあらゆる場所にちりばめられていて、本当に最高です。ありがとうアイドリッシュセブン……